クラウドバンクが2013年12月のサービス開始から約5年が立ちました。
その間、行政処分からの見事なまでの復帰、個別案件では遅延や延滞はあるものの、貸し倒れやでデフォルトは一切なく、元本割れもこれまでありません。
そんな、危なげなく運営を続けるクラウドバンクが18年11月に応募累計金額が400億円を突破しました。
その感謝の意味を込めて2018年11月19日(月)17:00から11月29日(木)23:59の間に募集を開始したファンドに対して年利2%を載せた分配金をキャッシュバックすると発表しました。
これまでクラウドバンクのキャッシュバックキャンペーンは投資額に応じたアマゾンギフト券が主でした。
今度は、分配金に年利2%分を上乗せした大きなキャンペーンです。
キャンペーンを定期的に行っているクラウドバンクですから、以下のファンドが10月に元本が無事に償還、または一定額繰上げ返済で元本が返ってきているので、待機資金として少し眠らせておき。今回のキャンペーンに合わせ再投資に回しました。
中小企業支援型ローンファンド第356号が定期的に一定額の元本償還が継続
中小企業支援型ローンファンド第356号の資金使途は関連会社貸付にかかるバックファイナンス
貸付先はAT社
要は儲かっているけど自己資金が足らなくなってきたので、クラウドバンクにお願いした。という格好ですね。
2018年6月に1万5000円を投資して運用開始
運用期間は5か月
5か月の間に、9月に1542円、11月7日に578円11月22日に1735円と定期的に一定額の元本の償還がありました。
元本を分割して償還するのは義務ではなく任意ですので、一定額返済している借り手は企業体力が優れていて、信用力が高い事の現れです。
現在、税引き後利息は251円となっています。
上場企業拡大支援&バイオマス発電ファンド61号と51号が全額償還
上場企業拡大支援&バイオマス発電ファンド51号に21000円
上場企業拡大支援&バイオマス発電ファンド61号に96000円
資金用途はバイオマス発電所にかかる土地地上権・権利取得・工事発注費用および事業運転資金等に使用され、貸付先はAR社に2018年4月に投資をし運用開始。
運用期間は7か月。
51号はそのまま満期まで運用が継続され、元本償還は10月に21000全額償還。
税引き後利息が582円となっています。
一方の61号はこれまで1回繰上げ返済され、投資した元本の一部が18年7月に201円償還されています。
期日通り10月に元本の残りが95799円。無事全額償還。
税引き後利息が2677円となっています。
こちらも繰上げ返済が行われていて、クラウドバンクの目利き力による融資判断のすばらしさが垣間見れています。
繰上げ返済+予定通り運用が終わったファンドからの償還金+分配金で以下のキャンペーンファンドに投資を実行しました。
キャンペーンファンド対象の太陽光発電ファンドと小型風力発電ファンドに再投資。
複利の効果を狙うには分配金も再投資に回した方が効果が高いのは言うまでもありませんが、信用が高い事業者、または、貸付先を選ぶ目利き力が十分にあるかどうかが重要であると思います。
キャンペーンを行っているから得だとか言う前にファンド・案件ごとに投資家自らが精査する必要があるのは言うまでもありません。
そこで、投資を実施した理由をちょっとここで語りたいと思います。
小型風力発電ファンド第35号に再投資
A社に対して貸付を行い、すでに稼働している青森県にある5件の低圧風力発電所(55円/kWh)の土地地上権および権利を取得し、開発し、運営を行っていて、借り換えを行い、弁済を行う予定とのこと。
ちょっとリスクが高めの本案件であり、担保が若干弱いのが懸念事項として上がられますね。
- リファイナンスできない事があったら?
- 二束三文になりそうな地上権への抵当権の設定。
- 親会社の株式を担保とした、親会社が保有する合同会社持分への質権の設定
- 連帯保証がない。
ただ、すべてが全てリスク高めという訳ではないこともあり、すでに稼働している風力発電所であり、発電の実績があるので、担保として有効性がある程度補償されているのも一部はあります。
- 電力会社との系統連系にかかる権利の譲渡予約
- 風力発電所設備の動産譲渡担保設定、
ただ、A社はクラウドバンクの系列会社であり利益相反取引が懸念されますが、それを厳しく管理するルールがあるので、まぁ良しとします。
これまでのところ、A社は問題を起こしていないこと。
青森県という風力、風速が比較的大きく、立地に適している箇所であること。東北地方の風況マップ
このことを挙げると投資対象として◎(二重丸)ではないにしろ、△よりの〇ってところでしょうか?
予定利回りが6.2%であり、今回のキャンペーンでプラス2%ですから、合計8.2%の分配金を得ることができちゃいます。
太陽光発電ファンド第505号に再投資
一方こちらは予定利回り6.9%、風力発電ファンド0.7%高いファンドです。
資金使途はBK社に対して佐賀県にある50kW未満の低圧太陽光発電所30区画分の土地を造成し、発電所、または権利を売却してその代金を返済に充てるスキームだそうです。
売電予定価格は32円/kWhであり、個人で太陽光発電を行いたい人たちからすればのどから出る程の高い売電価格。
太陽光発電の未稼働案件であると、買取価格の減額措置検討対象になってしまうのですが、本ファンドは該当していないとの事ですので、一定範囲のリスクを抑えた対策が講じられています。
ただ、リスクが高い側面が隠されているのも事実。
- 台風や風水害が比較的多い九州地方。
- 出力抑制がかかってしまう九州である。
これらを考慮すると個人で発電所を買いたいと思う人たちに対して魅力ある案件であることをどれだけアピールできるかちょと疑問もあります。
一方担保はこちらも非常に弱い。
- 田舎の土地である太陽光発電所開発用地の所有権に対する第一順位の共同抵当権設定ですので、もし担保行使になると二束三文になりやすい。
- 買取価格の減額措置検討対象になってしまいかねない経産省IDの譲渡予約、電力会社との系統連系にかかる地位の譲渡予約ですので、担保行使になるとこちらも二束三文になりやすい。
- お守り程度の代表者連帯保証
悪い面を取り出してみましたが、近隣の居住者からすれは売電価格32円は非常に魅力的に映るはずです。
風力や水力と違い太陽光発電は個人で再生可能エネルギー発電に参入しやすく側面があるので、すべての区画で売却できる可能性が非常に大きいのも事実です。
予定利回りが6.9%、キャンペーンでプラス2%ですから、合計8.9%の分配金を得ることができちゃいます。
(^_-)-☆
まとめ
プラス2%のキャンペーンと銘打っているだけあって、それ相応のリスクはあるものの、これまでのクラウドバンクの案件、ファンドの組成状況を見ると、繰上げ返済、早期償還の多さから、貸し手の精査はある一定の信用力の高いところを狙って貸付をしていることを考えて、このキャンペーン2%分の上乗せファンドは魅力的です。
(*′∀`*)