パソコンが壊れ復旧すると同時にこれはネタになるぞ!と意気揚々と記事執筆している最中にラッキーバンクから18年10月22日時点での第293号ローンファンドの経過報告がなされていました。
前回の18年8月27日付けの現状報告では買付証明書の提出を受けているとの事でした
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不動産売買の買付証明書から見る【ラッキーバンク】遅延中293号ファンド8月27日現在の返済状況を読み解く!
ラッキーバンクから返済遅延中のファンドが現在どのような状態になっているかの現状報告がラッキーバンクのサイト内の自身のマイページ内で発表されました。 しかし、以前はメールで送信されていたものが、なぜマイ ...
18年10月22日時点での第293号ローンファンドの経過報告
この度、掲題のファンドで発生しております返済遅延について、各プロジェクトの現況(本年10月22日時点)を、以下のとおりご報告申し上げます。
【プロジェクト1】
■プロジェクト名
東京都中央区不動産担保ローン■運用状況
返済遅延が発生し、借入人は期限の利益を喪失しております。■現在の状況
本件担保物件は、借入人が保有している中央区東日本橋エリアの一棟ビルとなります。
テナントの退去が完了し、空きビルでの販売活動を行っており、購入検討者から買付証明書(買付の申込書にあたるものであり、売買契約の締結には至っていません。)の提出を受けておりましたが、購入検討者の融資審査が承認されなかったため、売買は不成立となりました。その後も販売活動を継続しておりますが、現状では、問合せなどの反響はございません。
引き続き弊社は、担保物件の販売活動を注視してまいります。
【プロジェクト2】
■プロジェクト名
東京都中央区不動産担保ローン■運用状況
返済遅延が発生し、借入人は期限の利益を喪失しております。■現在の状況
担保となっている物件は、借入人が保有している東京都中央区に所在する一棟オフィスビルとなります。
本借入人に提出を求めていた返済計画案は、平成30年9月20日付で受領しております。
現在弊社で内容の精査を行っており、本年10月末までに精査を完了する予定です。
その後、11月中に精査に基づく債権回収方針等を検討したうえで、順次、お客様に進捗状況をお知らせすることを予定しております。
しかしながら、弊社と本借入人の間で継続しております協議状況などによっては、上記の予定が変更となる可能性がございます。以 上
私はプロジェクト1に¥459,890、プロジェクト2に¥110捕まってしまっています。
問題なのはプロジェクト1です。
で、プロジェクト1はせっかく買付証明書の提出がなされて買う気満々だったのに、銀行等の金融機関からの融資審査が下りなかった為、購入者は泣く泣くあきらめたようです。
なぜ融資審査が下りなかったのでしょうか?
融資審査が下りなかった背景は?
スルガ銀行のかぼちゃの馬車問題・タテルの融資書類改ざん問題・西武信用金庫の改ざん問題が発生している現状から、金融庁は全国の金融機関に対して投資用不動産向け融資について審査や管理態勢のモニタリングを実施するとともに検査体制の強化を行うとの指針を示しています。
また、2018年3月末日までの不動産業向け融資残高の推移を見てみると・・・。
2018年1~3月期の不動産向け新規貸出は3.46兆円となり、同8.5%減少。
不正融資が問題となったことから今後は銀行の慎重姿勢が強まり、減速していくものとみられます。
新規の貸出も減少傾向をたどっています。
明らかに金融機関の融資の引き締めを行っている現象が見られます。
293号案件の担保不動産は売れるのか?
今一度確認しておきましょう!
293号の担保として取っている不動産はウイングトラスト社のサイトで確認してみると・・・
グーグルマップで確認してみると・・・。
たしかにテナントは撤退しています。
空き家になってますね。
しかし、よくよくグーグルストリートビューを見てみると過去の写真が見れます。
それによると
この過去の写真を時系列で並べてみました。
これを見てみなさんどう思ったでしょうか?
そんなこと言っちゃだめにゃ
ヾ(´゚Д゚`;)ゝ
このビルをネット検索をかけると、該当と思しきサイトが一見ヒット
こんな宣伝活動で果たして売買契約まで漕ぎつけるのか甚だ疑問です。
まぁ外部に販売活動を委託すると経費がかさんでしまうというのはわかりますが、肝心のウイングトラストは積極的な販売活動に力を注いでいないような気がしてなりません。
まとめ
これからますます、融資の引き締めが強くなっていくと思われ、また、消費税増税も来年の10月に控えていて、またオリンピック景気がいつまでも続くとは思えません。
早急な売却をしなければ、いつまでたっても売れ残ってしまう。または二束三文で買いたたかれてしまう可能性すらあります。
このビルを取得する事でのメリットを前面に押し出す販売戦略をしながら、宣伝活動も粛々と行っていってほしいところです。
(ノω<;)