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ソーシャルレンディング悪徳業者を追い出せ金融庁が融資先開示OKに!

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ソーシャルレンディングの貸付先企業のリスク評価ができていない現状

ソーシャルレンディング事業者は投資家から集めたお金を大口化、貸付先の企業に融資をしています。

が、金融庁のルールに則り貸付先は非公開、または、アルファベットの固有記号を当てて識別しているのが現状です。

しかし、2016年当時は事業性融資の場合、分配金、元本の償還は問題なく行っており、ソーシャルレンディング投資の安全神話にどっぷりと浸かっている状況でした。

どこの事業者を使っても、放ったらかしで利益が出るんですから、楽なもんでした。

しかし、この貸付先が不明な事を利用して悪徳業者がソーシャルレンディングに参入。

様々な貸付先に融資をしていて分散投資をしている。担保がしっかりしているから万一の事があっても大丈夫と嘘の情報で投資家を募り、実は貸付先は身内のグループ会社、結局、債権は譲渡され元本は毀損二束三文になってしまった「みんなのクレジット」。

現在進行系で問題が発生中の「ラッキーバンク」は貸倒れ、デフォルト、元本毀損の公算が非常に大きい、大量の案件が遅延を起こしています。

貸出先は不動産事業者としか明示されていませんが、調べてみると実は貸出先は身内のグループ会社のウイングトラスト社だった。

ようは、貸出先が不明瞭で誰にどのような形で融資をし返済しているのかがわからない状態なのです。

これは上記2社だけの問題ではなく全てのソーシャルレンディング事業者に言えることです。

本来、投資を決定づける貸出先のリスク評価ができないまま投資をしていたのですから、その危険性を改めて浮き彫りになった事件ともいえる惨状が起こっています。

そんな、危険な状態を解消しようとついに金融庁は動き出しました。

金融庁が貸出先の企業を公開、開示せよと通達するようです。

日経の記事ですが、金融庁は貸付型クラウドファンディングに関して融資先開示を認める通知を出す予定との事です。

ようやく、悪徳企業がのさばってしまっている元凶の元が淘汰されるのは大変うれしいことです。

2018年度中に各事業者に通知をするといっていますので、今年中に各事業所も貸出先の開示を迫られるのではないでしょうか?

しかし、喜ばしい反面、不安要素があるのも事実です。

貸出先が開示されると何が変わるのか?

ソーシャルレンディング事業が貸出先を開示、明示すると以下の現象が起こるのではないかと思っています。

貸出先が不明でよしとした企業が、開示されると困るので融資を断る。

案件(ファンド)の減少が起きる

貸出先が見つからないので事業の存続が危ぶまれる事業者が出てくる。

ファンド募集時の概要説明欄の文言が多くなり、より精度を求める専門性の高さから、金融、不動産関連に精通している方でないとリスク可否の判断かできなくなるのではないか。

金融庁が強制的に開示せよと言わない場合、事業者単位で開示をやる、やらないのがでてくるのではないか。

当然、透明性の高い事業者に投資家が集まるので、廃業に追い込まれる事業者が現れるかもしれない。

貸出先を明示しても、悪徳業者はそれに対応した姑息な手法、例えば貸出先から融資された金が孫、ひ孫会社に渡る可能性があり、完全に防ぐ手立てとは言いにくく、やはり最後は投資家のより高い目利き力がものをいう、結局、投資家の力量による投資の可否を求められる。

開示されることにより安全性の担保がある程度保証されるので利回りが落ちるのではないか。

どこまで開示されるのかわからない。

スキーム図を見ると貸出先企業や債権の移行状態、担保や連帯保証される会社など多岐にわたりますが、どこまで企業名が載るのか皆目検討がつきません。

あくまで、融資先と言っているので、本当に純粋に融資先だけが開示されるかもしれません。

融資先だけの開示だと悪徳業者が参入してくる現象は変わらずと言ったほうがいいでしょう。

融資先を開示されると投資家は何をすべきか?

融資先の企業名が別れば、会社の規模、過去の事業内容、経営状態を知る術が手に入るわけです。

上場企業であれば簡単にIR情報が手に入りますが、非上場企業の場合そう簡単に見られません。

見られるとしたら帝国データバンク東京商工リサーチですが有料になってしまいます。

費用対効果の面からいってもあまりおすすめできませんね

あとは働いている人の意見を聞くのも手ですね。

業績が悪い=給料が安い、社長の志や意気込み、経営手腕が悪いと働いている従業員のモチベーションも悪くなりますから、会社の口コミなんかが載っている、転職会議Vorkersカイシャの評判で調べるのも良いかもしれません。

また、転職サイトなんかで、正社員、バイトを募集をかけるとき、資本金などを掲載することがありますが、真意のほどはわかりませんが、それらも活用し調べるのも手です。

結局、投資家は出資をする、しないの可否は己の目利き力、事業性評価を確認する技術力を高くし、常に石橋を叩く勢いで調べる努力を怠らずにすすまなければならない環境を自分で構築するしか無いと思います。

大切な資金を減らさないために・・・。

管理人
石橋叩きすぎて落っこちないようにしなきゃね
たしかに・・・。

あまりに疑心暗鬼に取り憑かれると疲れるだけだにゃ 調べるのは程々にしなきゃ

物知りねこさん
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