オーナーズブックがグリフラ行政処分勧告を受けて異例のコメントを発表しました。
みんクレ、ラキバン、グリフラと、今年は同じソーシャルレンディング事業者が立て続けに問題を起こし、行政処分やデフォルト、貸し倒れで投資家の信頼を損ねる事案が頻発しています。
オーナーズブックもこの事に関して見過ごすことができない重大かつ、重要な事柄と判断し、ソーシャルレンディングの危機と感じたのでしょう。
オーナーズブックが徹底している管理運営体制を発表しました。
【OwnersBook】 他のソーシャルレンディング運用会社への処分勧告に関して
発表したそのままのコメントを以下に掲載します。
最近行政当局が、ソーシャルレンディング事業を営む他社に対し、金融商品取引業者が行うべき管理上の問題点が認められたとして行政処分を行うよう勧告をしました。
この一連の発表や報道に関し、不安を感じられている投資家様もいらっしゃることと思います。
ロードスターキャピタルおよびOwnersBookではどのような運営がされているのでしょうか?【OwnersBookの各案件と出資金の運営について】
OwnersBookにおいて投資家の皆様が出資された資産は、金融商品取引法等に定められている通り、ロードスターファンディングにて自らの財産とは厳格に分別し、口座上と帳簿上の管理を徹底しています。
その上で、OwnersBookの全ての金銭の移動については、ローン契約や匿名組合契約といった契約書または約款に基づく適法な契約関係に基づいて的確に実施されています。【OwnersBookの案件管理について】
貸付型の案件におきましては、行政当局の指導により借入人の特定につながる情報の開示はしていませんが、複数の案件で同一の借入人がいる場合、A社はA社、B社はB社と貸付先の表記を統一しています。
また、ロードスターキャピタルは第二種金融商品取引業の登録を受け、貸金業登録を受けたロードスターファンディングと密に連携を取りながら案件を管理・運営しています。【OwnersBookの貸し倒れリスク低減の方策】
万が一債務者が融資金額を返済できなくなった際には、設定担保権を実行することで担保不動産からの回収を図ります。
案件の担保の評価は、自社の不動産投資のプロによる評価に加えて外部の専門家による査定に基づく二重のチェックを行い、[OwnersBook評価額]を決定しています。ロードスターキャピタルおよびOwnersBookは、日頃より顧客本位の業務運営を念頭に、投資家の皆様の資産を大切に運用しています。
今後も不動産投資、IT、金融の各方面でキャリアを積んだプロフェッショナルとして各分野独自の専門性を高度化させていくとともに、会社全体として一層高い職業倫理を醸成してまいります。
以外にあさりとしたコメントなのでちょっと補完がてらに追記してみたいと思います。
オーナーズブックの出資金の取り扱い
投資家から集めたお金は、会社のお金と区分して管理されていて、金融商品取引法に従い口座と帳簿、両方から分けて厳格に管理しているとの事。
どのお金が投資家のお金で、どのお金が会社のお金かかわからなくなってしまうので、オーナーズブックに万一の不測の事態が起こった場合でも、投資家の資産を保護できるようにしている。また、お金の使い道も募集時の契約の通りに的確に履行しているとの事です。
オーナーズブックの案件管理
金融庁の指導により、現在は借り入れ先の企業は明かしてはダメなので、代わりにアルファベット記号で貸付先を分けて表示をしている。
オーナーズブックを運営しているロードスターキャピタルが第二種金融商品取引業、子会社であるロードスターファンディングが貸金業とで、相互に連携し案件を的確に管理している。
オーナーズブックの貸し倒れ、デフォルトリスクを低減している方策
貸付先が返済できない状態に陥ったら、不動産担保からの回収を図ります。
不動産担保の80%までを上限として貸付先に融資をしている。
担保評価額は自社と外部と二重チェックを行い的確な評価額としている。
リスクとリターンは相関関係である。
リスクとは
リスク=不確実性があるということであり、危険性ではない。 損するかもしれないし、得するかもしれない、確実ではない事情のことです。
リターンとは
得られる収益のことです。
オーナーズブックはソーシャルレンディング業界の中では比較的低利回り、低いリターンで4~5%内で収まっています。
元本は保証さてはいませんが、リスクは低くリターンも低めに設定している事を考えると、リスクの低減策を可能な限り様々な手法を取っている投資者保護を最優先にしている事業者と言えるでしょう。