ラッキーバンクは遅延中の債権、50億円をたったの16億円でサービサーに譲渡しました。
その中で納得いかない部分があったのも事実です。
たとえば、第293号ローンファンドの中央区東日本橋エリア一棟オフィ
改装工事など売却に支障がでるような事もなく、テナントも退去し、売却に応じる動きを見せていました。
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ラッキーバンク 延滞中293号が売買不成立の背景は金融機関の融資引き締めが原因?
パソコンが壊れ復旧すると同時にこれはネタになるぞ!と意気揚々と記事執筆している最中にラッキーバンクから18年10月22日時点での第293号ローンファンドの経過報告がなされていました。 前回の18年8月 ...
しかしながら、売却不成立に終わっています。
売却できそうな物件をなぜいっしょにサービサーに債権譲渡してしまったのか?
疑問に思ったのでラッキーバンクに問合せをおこないました。
売却できそうな物件をなぜ債権譲渡してしまったのか?ラッキーバンクに問合せ
特に第293号ローンファンドの中央区東日本橋エリア一棟オフィスビルは買付証明書を提出した事業者がいることを考え、ある一定以上の需要があるものと認識しています。
また、中央区東日本橋エリア一棟オフィスビルは改装工事等未着工物件ではないと認識しています。
一定の需要が見込まれる物件まで債権譲渡してしまったのは納得いきません。
また、そういった売却に応じそうな物件と売却が見込まれない物件とに分けて販売活動、競売をなぜしなかったのか?
なぜ一斉にまとめて債権譲渡してしまったのか回答お願いします。
ただお金がなかったでは回答になりません。
大変お世話になっております。
平素より、当サイトをご利用頂き、誠にありがとうございます。
今般の債権譲渡は、匿名組合契約約款第11条に基づき、ファンド営業者である弊社の判断で実行したものとなります。
従って、お客様のご要望により、債権回収手段を変更する事はいたしかねますので、ご理解いただきますようお願い申し上げます。
また、弊社HPを通したご案内でも申し上げました通り、本年5月時点で、当該費用を捻出できるほどの余剰金はなかったため、早急に募集業務を再開することで収益を上げることで、当該費用を捻出するよう、内部管理態勢の整備を進めてまいりましたが、結果として態勢整備が遅れ、今日に至るまで競売費用を準備できない状況となっておりました。
このほか、不動産競売以外で、貸金返還請求訴訟も選択肢としてございましたが、借入人は担保不動産の処分による返済以外に返済原資を確保する手段がないことが明らかであったことから、弊社としては、当該訴訟は提起しておりませんでした。
その後、弊社の財務状況の悪化に伴い、今後、仮に弊社の経営が破綻した場合、お客様への出資金の返還手続きに更なる時間を要するばかりでなく、破産手続きにおいて、匿名組合契約にかかる債権は、一般債権者も含めた調整が行われることとなるため、そのような事態がお客様の利益の最大化につながらないことへの懸念がありました。
従って、本来は、不動産競売や、債権譲渡をする場合であっても、より広く譲渡候補先を募るなど、より透明性の高い手続きを経ることが妥当ではありますが、弊社の財務状況に鑑み、速やかに債権回収方針を決定する必要があったため、債権譲渡を選択した次第となります。
以上、ご質問への回答とさせていただきます。
何卒、よろしくお願い申し上げます。
これまでのラッキーバンクの勧告から債権譲渡までの流れ
- 2018年02月20日:勧告
- 2018年03月02日:行政処分(業務改善命令)
- 2018年04月02日:金融庁へ書面報告
- 2018年04月02日:出資金等の預託サービス廃止
- 2018年05月 :分配金、償還金支払ストップ
- 2018年05月31日:貸金業の更新
- 2018年06月29日:業務改善報告書を関東財務局へ提出
- 2018年12月06日:債権譲渡完了を発表
債権譲渡は出来レース?
サービサーに債権を譲渡を決定した理由とラッキーバンクの問合せ内容、勧告から債権譲渡するまでの流れを追ってみると、出来レースだったことが判明します。
貸金業の更新を行うために5月に2100万円のお金をかけ増資しています。
そして、問合せ内容から2018年5月時点ですでに競売にかける予納金がなかったと明言しています。
早急な業務改善と募集業務再開が間に合わなく資金が捻出できなかったと言っていますが、不正事業者からお金を借りたい、貸したいと願い出る会社や人がいるでしょうか?
普通に言って考えられませんよね。
また、ラッキーバンクは社外監査役、審査部の増員、営業部の新設等、人員や部署の新設を言っていますが、お金がないラッキーバンクはそんな改善策が早急に行われ、実行できるとはとても思えません。
要するに、ラッキーバンクは貸金業の免許更新の為に注力し、お客様の利益の最大化と言っておきながら、投資家を事実上切り捨てた可能性があるのです。
2月の金融庁の勧告通り、借入金の返済が困難な状況と言った時点で結果は見えていたという事に他なりません。
こういう不正を働く悪徳会社に大切なお金を奪い取られないように金融リテラシーの向上(知識)投資家としての立ち振る舞い、襟を正しく投資に向き合っていかなければならないことを痛感しました。
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追伸
- 6日付で債権を譲渡を完了
- 分配金のお振込みは、2019年1月8日
- 確定申告時の損失計上は平成30年分
とした発表がありました。
平成30年12月10日
お客様各位
X社及びF社にかかる債権譲渡手続き完了のお知らせ
ラッキーバンク・インベストメント株式会社
平成30年12月5日付でお知らせいたしましたX社及びF社にかかるラッキーバンク・インベストメント株式会社の債権譲渡について、本年12月6日付で、債権譲渡先と債権譲渡契約を締結し、同日付で譲渡代金16億円の受渡しが完了いたしましたのでご報告いたします。
各ファンドの分配金額の詳細は、本年12月下旬にMyページでご案内する予定となっております。また、お客様への分配金のお振込みは、平成31年1月8日を予定しております。恐れ入りますが今しばらくお待ちくださいますようお願い申し上げます。
なお、今般の債権譲渡に伴う出資元本の毀損は、平成30年分の損失として計上され、来年2月頃に、当該損失を記載した年間取引報告書をMyページ経由で発行させていただく予定となっておりますので、あわせてご案内申し上げます。
この度は、お客様に多大なるご心配とご迷惑をお掛けしておりますことを、改めて深くお詫び申し上げます。
以 上