クラウドクレジットが【為替ヘッジあり】カメルーン中小企業支援プロジェクト2号【実物資産で裏打】と名を打って大体的に募集をかけたのが2016年5月13日でした。
期待利回り | 12% |
投資倍率 | 1.071倍 |
販売手数料 | 0円 |
運用手数料 | 0.505% |
分配方法 | 満期一括 |
通貨 | 円建て |
運用期間 | 2016年12月末まで(約7か月) |
①カメルーンの最終資金需要者である中小企業が取り扱う商品を、与信元のOvamba社が市場価値の40~60%で購入
(当該商品の所有物は与信元であるOvamba社に移転)
②一定期間後、Ovamba社は当該商品を当該中小企業に引き渡し(売り戻し)
③Ovamba社は当該商品の販売代金として資金の回収を実施
名の通り、実物担保なので、デフォルトは限りなく0に近いスキームを採用しています。
なので、このファンドに20万円を投資しました。
運用期間7ヶ月でしたが結果はご覧の通り
分配年月 | ファンドの分配原資 | ※うち出資金の返還 | ※うち利益の分配 | 源泉徴収税(日本) | 振込金額 |
---|---|---|---|---|---|
2017年01月 | 210,124 | 195,777 | 14,347 | 2,929 | 207,195 |
元本が戻ってきたのは195777円、分配金は14347円でした。
ご覧の通り、元本の棄損が発生しています。
過去に何度も記事にしているので、これまでの経緯をまとめてみようと思います。
【為替ヘッジあり】カメルーン中小企業支援プロジェクト2号の延滞発生原因
【為替ヘッジあり】カメルーン中小企業支援プロジェクト2号のファンドで貸し出された11社のうち1社のA社が問題を起こしました。
A 社はオバンバ社と共同で管理していた動産担保物の保管所の錠を勝手に付け替え、オバンバ社の管理人が入れないようにし、さらには無断で売ってしまったようです。
A社の業績や芳しくなかったのかもしれません。
お金に目がくらんでしまい自分の懐に入れ、借金返済に充てたのではないかと思われます。
なので、A社の貸付金の回収の目途が立たなくなり、これまで2回、運用期間延長が発生してしまっています。
2回の運用期間延長
1回目:2017年6 月~2018年6月末まで
2回目:2018 年6月~2019年6月末まで
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代表者ついに逮捕!
今回、クラウドクレジットから当該案件に関する報告がなされ、またしても契約期間を延長する旨の連絡が来ました。
新は新情報は、A社代表者は現地警察当局に逮捕され、裁判で争っている最中なんだそうです。
しかし、オバンバ社の調査ではA社の資産を調べると返済に充てるお金が無いように思われているようです。
クラウドクレジットの担当者も現地に赴き資産を調べるとしています。
あくまでも債権回収の可能性が0%ではないとの事で、3回目の運用期間延長を決定したようです。
クラウドクレジットから送られてきた【為替ヘッジあり】カメルーン中小企業支援プロジェクト 2 号の再延長(第 3 回)に関する通知書全文
クラウドクレジット株式会社
2019 年 6 月 27 日【為替ヘッジあり】カメルーン中小企業支援プロジェクト 2 号の再延長(第 3 回)に関する通知書
投資家のみなさまにおかれましては益々ご清祥のこととお喜び申し上げます。さて、2017 年 6 月 20 日付けの通知書においてご連絡申し上げました通り、本ファンドは当初満期が2016 年 12 月末に設定されておりましたが、2016 年 12 月に 2017 年 6 月末までの延長をいたしました。
また、2017 年 6 月に第 1 回(2018 年 6 月末まで)、2018 年 6 月に第 2 回(2019 年 6 月末まで)の期間再延長をいたしました。
カメルーンの現地パートナーである Ovamba Cameroon Solutions Sarl(以下「オバンバ社」とする)は、これまでの延長期間に債権回収の努力を継続してまいりましたが、延滞しているカメルーンのトレードファイナンス先からの資金回収は本日時点においても完了しておりません。そのため 2019 年 6 月末であった延長契約期間を 2020 年 6 月末までとし、今後も資金回収を続行した上で資金回収完了後にはお客様へ分配金をお支払いさせていただきたいと考えております。【これまでの経緯と契約期間延長の事由】
本ファンドは、投資家のみなさまからご出資いただいた資金にて、当社エストニア子会社が参加しているカメルーンのトレードファイナンス事業のうち 1 社(以下「A 社」とする)において延滞が生じております。
A 社は鉄筋やセメントといった建設資材を個人向けに販売する業者でしたが、当該トレードファイナンス契約期間中に、A 社による契約違反行為が発覚しました。A 社はオバンバ社と共同管理していた保管所の錠を許可なく取り換え、オバンバ社の管理人が保管財産の確認を行えない状況にしたうえで、トレードファイナンス契約で売却した資産を外部に持ち出し窃取しました。A 社の代表である個人がかかる窃取行為を行ったと強く疑われることから、同人に対して現地警察当局への告訴を行いました。その結果、同人は現地警察当局に逮捕され、裁判で係争中です。しかしながら、オバンバ社によれば、同人の現在の財産状況では未払負債の返済能力に強い疑義があるとのことで、当社はオバンバ社との間で回収作業を継続するのか否かを討議する予定です。
かかる状況ではあるものの、当社では、A 社から部分的にでも債権回収ができる可能性が残っている状況においては、将来に投資家様への分配を行える可能性があることから、運用期間の再延長(第 3 回)を行うべきであると判断いたしました。当社社員も現地に訪問の上、本件資産と A 社の状況を確認する予定です。
再延長(第 3 回)後の本件匿名組合契約の契約期間は 2020 年 6 月末日までとなっていますが、カメルーン現地での資金の回収作業が終了し、2020 年 6 月末を待たずにすべての資金が投資家の皆様に分配がなされたときは、その着金があった月の末日を以て、契約の終了とさせて頂きます。【今後について】
A 社に対するトレードファイナンスの当ファンドの当初参加額は EUR15,267.18 であったのに対し、これまで EUR4,045.98 の返済を受けております。オバンバ社から受けた直近の情報によると、未回収元本残高は EUR12,722.65 となっております。
投資家の皆様には重ね重ねお時間を頂いており、大変恐縮ではございますが、今後部分的でも資金回収が実現した際は、速やかに分配金をお支払いするとともに、状況に変化があった際は遅滞なくご報告
申し上げます。
また、現在契約延長中のカメルーン中小企業シリーズ全号について、定期的に情報を更新し、当社 HPの「運用状況・運用実績のご報告」→「運用状況のご報告」→「カメルーン中小企業支援プロジェクト」のページ(https://crowdcredit.jp/operation/index/19)に報告しております。合わせてご確認くださいませ。
今後とも何卒宜しくお願い申し上げます。
クラウドクレジットの貸し手分散によるリスク低減が功を奏している。
海外投資は日本では考えられないようなリスクが存在しています。
その高リスクの中でいかにしてリスクを最小にできるか考えてファンドを組成しています。
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為替リスクはあるにせよ、怖かったらヘッジを効かせればいいだけですし、リスクを取ってヘッジ無しでもいいです。