超低金利時代の日本にソーシャルレンディングという新たな投資機会を我々に提供しているクラウドバンクさん。
しかしながら、その新しい投資方法ゆえに不安もあるのも事実です。
大切なお金を預け、長きにわたる資産運用のペストパートナーとしての義務や責任を担うことができるか失礼ながら担当者様に質問を投げかけてみました。
いつもクラウドバンクをご利用いただき、誠にありがとうございます。
〇〇様からいただきましたご質問につきまして回答させていただきます。
分別管理 ・顧客(投資家)から集めた出資金の取扱いの仕方(口座の分別管理等)を具体的にお答えください。
また、その具体的な証拠となるような写真があればご提示お願いいたします。
(クラウドクレジット社ではhttps://crowdcredit.jp/blog/entry/363/1の用に分別管理する口座の通帳の束の写真を開示しています。)
契約締結前書面にも記載しておりますとおり、次のように分別管理しております。
①対象債権の取得前の資金の分別管理方法
分別管理の方法の区分 銀行預金
預託先の商号・名称 株式会社みずほ銀行
預託に係る営業所・事務所の名称及び所在地
渋谷中央支店 東京都渋谷区宇田川町23-3
預託の名義、口座番号等
1) クラウドバンク・フィナンシャルサービス株式会社クラウドバンク投資口
普通預金、 口座番号:1650433
2) CROWD BANK FINANCIAL SERVICE,INC.TOUSHIGUCHI
普通預金、 口座番号:9141258
②お客様への返還及び分配前の資金の分別管理方法
分別管理の方法の区分 銀行預金
預託先の商号・名称 株式会社みずほ銀行
預託に係る営業所・事務所の名称及び所在地
渋谷中央支店 東京都渋谷区宇田川町23-3
預託の名義、口座番号等
1) クラウドバンク・フィナンシャルサービス株式会社クラウドバンク融資口
普通預金、口座番号:1650441
2) CROWD BANK FINANCIAL SERVICE,INC.YUUSHIGUCHI
普通預金、口座番号:9141231
弊社およびクラウドバンク・フィナンシャルサービス株式会社では、監査法人によるレビューを受けている他、外部弁護士による資金使途監査を受けており、お客様からの出資金が適切に使用されていることを確認しております。
なお、「具体的な証拠となるような写真があればご提示お願いいたします」とのことで「通帳の束の写真」を例として挙げられていますが、通帳の束の写真は分別管理を適切に行っている証拠にはならないと思われますので控えさせていただきます。
・利益相反取引が起こらないようにどのような施策を実施していますか?
・親族会社、グループ会社、同族会社。ファミリー企業、子会社に貸し出しを実行する場合があるかと思いますが、集中しすぎないよう何かしらの施策を実施していますか?
利益相反管理は、Webサイトに掲載しております「利益相反管理方針」に基づき行っております。
https://crowdbank.jp/coi-policy/
ファンド資金の関係会社への融資につきましては、全融資先に対する比率および金額が毎月の経営会議および取締役会にて報告されており、過大なものとならないよう管理しております。
また、関係会社等への融資を行う場合には、外部弁護士を含むコンプライアンス委員会にて利益相反管理の確認を行っております。
・融資判断を行う部署はどのような人材で行われているのでしょうか?取得している免許や資格、配置している人数、経歴等
・担保として取っている評価方法は貴社と外部とで2重チェックしていますか?
・銀行ですら貸し倒れ率が1〜2%あると聞きます。ソーシャルレンディングは高金利で貸し付けているので焦げ付くリスクは銀行よりはるかに高いはずです。リスクを回避する対策や実施している内容があればご回答お願いします。
・融資の是非を決めるにあたり、もっとも気を付けている所はありますか?
融資案件は貸金業登録を行っているクラウドバンク・フィナンシャルサービスにて扱っておりますが、融資の最終判断は、弊社の取締役やコンプライアンス担当者も出席する融資会議にて行っております。
この中には、貸金業務取扱主任者資格を持つ者が4名、証券業の内部管理責任者資格を持つものが6名、宅建士資格を持つものが5名となります。
弊社の取締役の経歴はWebサイトに掲載しておりますのでご確認ください。
https://crowdbank.jp/ir/member.html
担保の評価方法につきましては回答を控えさせていただきますが、担保権を実行する際の諸経費等を勘案しても担保権の実行等により融資総額が回収可能であると判断した案件についてのみ融資を実行し、ファンドに組み込んでおります。
クラウドバンクでの融資は短期間(2年以内)であるため、融資期間が10年を超えるものも多い銀行の貸倒率と単純に比較はできないものと認識しております。
また、必ずしも高金利であるから「焦げ付くリスクは銀行よりはるかに高いはず」という認識もありませんので、銀行を含む他金融機関の融資判断との関連性等について当社で言及することは控えさせていただきます。
融資の判断は、前述のとおり、担保権を実行する際の諸経費等を勘案しても担保権の実行等により融資総額が回収可能であるか否か、また担保が一定の換金性を有しているか否かに基づいております。
・貸付先はどのように探しているのでしょうか?また提携している会社等があればご回答お願いします。
融資先は、クラウドバンク・フィナンシャルサービスのWebサイトからの申し込みや役職員のネットワークによるものがほとんどです。
・どのような形で決めていますか?(実際に現地に視察へ出向くや、第三者の精査が入る等)手法や施策があれば回答お願います。
・利回りが低いのもあれば高いのもあります。その高低差はどのよ
一つ目の質問は、案件の組成というよりも融資判断に関するものと思われますが、融資実行前には現地の視察や第三者によるデューデリを実施しております。
ファンドの目標利回りにつきましては、各融資先との金銭消費貸借契約にて定めた金利をもとに算出しておりますので、当該金利の低い融資先が多く組み込まれたファンドは目標利回りが低くなり、当該金利の高い融資先が多く組み込まれたファンドは目標利回りが高くなります。
・モニタリング等、貸付先が正しく運用しているか具体的にどのような手法を取っていますか?
・モニタリングの結果、不正が見つかった場合の施策、手法、情報開示のやり方等があれば回答お願いします。
貸付先のモニタリングは、クラウドバンク・フィナンシャルサービスにて適時実施しており、その結果は、毎月および適時、弊社に報告されております。
万が一、融資先において不正等が明らかとなった場合には、直ちに資金の回収に動くとともに、Webサイトおよびメールにてお客様に開示いたします。
・もし、期限の利益の喪失してしまった場合、借り手側にどのような形で取り立てをするのでしょうか?
・回収する人材や部署は貴社、もしくは委託するのでしょうか?
・貴社でしたら免許や資格、配置している人数、経歴等。
融資先が期限の利益を喪失することとなった場合は、直ちに担保権を実行し、資金の回収を図ります。
前述のとおり、万が一期限の利益を喪失した場合でも、担保権の実行等により融資総額が回収可能であることが融資審査の基準となっておりますので、クラウドバンクの場合は期限の利益の喪失と融資資金の毀損は直結しません。
なお、回収を行うのは弊社ではなく、貸金業者であるクラウドバンク・フィナンシャルサービスとなりますが、同社は弊社と親会社を同一とするグループ会社ですので、資金の回収に関する状況等は同社と連携の上、適時適切に行っていくよう努め、弊社と貸金業者間のコミュニケーションの障害等によりお客様に情報が適切に報告されないという事態が起きることのないような体制となっております。
・自社資金を使って投資、運用をしているのはありますか?
弊社の資金を投資しているクラウドバンクファンドはありません。
まとめ
クラウドクレジットさんのように分別管理できている証拠となる画像の提供はありませんでしたが、文章から読み解く限り、分別管理、利益相反取引、案件、ファンドの管理に至るまで、コンプライアンスがずば抜けて高い印象を受けました。
また、情報の透明性も高い。
利回りも銀行だからとかソーシャルレンディングだからという概念もなく、ちゃんと現地の視察や第三者による融資対象者の調査を十分行っていることがわかりました。
メールでの回答なので余計、運営上の機密により具体的に開示できない部分もあることを想定していましたが、ここまで開示してくれると非常に信頼度が高いと言わざるを得ません。
貸金業務取扱主任者資格を持つ者が4名、証券業の内部管理責任者資格を持つものが6名、宅建士資格を持つものが5名在籍していることから、貸付先の選定に不備はあまり感じられません。
しかし投資である以上絶対安全はありません。
この、担当者様からの質問を加味し、余剰資金を使って節度ある投資をし、分散投資を心掛け、長きにわたる資産運用の手助けができる事業者の選定を皆が考えましょう。
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