さくらソーシャルレンディングさんは地方創生をキーワードにして、地方経済の活性化に繋がる投資を行うとし、主に九州、近畿、北海道を中心に地方案件を多数リリースしています。
5~11%と比較的高い利回りを扱っており、インパクト投資に近いものでもありますね。
しかし、第二種金融業を持っていないのでmaneoマーケットからのプラットフォームを利用して案件募集、管理していますが、昨今のmaneoグループの問題が多数ある中で投資を躊躇している人も見受けられます。
さくらソーシャルレンディングさんの安全に案件(ファンド)を管理し、資産運用を任せて大丈夫なのか?その施策や取組みを担当者様に質問してみました。
文書の所々に文字化け等が見られますが回答していただけた内容そのままに記載します。
大変お世話になっております。
平素より、当サイトをご利用頂き、誠にありがとうございます。
お問い合わせいただきましてありがとうございます。
営業者であるさくらソーシャルレンディングからの回答を以下に引用いたします。
・顧客(投資家)から集めた出資金の取扱いの仕方(口座の分別管理等)を具体的にお答えください。また、その具体的な証拠となるような写真があればご提示お願いいたします。
(クラウドクレジット社では分別管理する口座の通帳の束の写真を開示しています。 )
?メイン口座…?〜?以外の管理口座
?投資家口座…投資家からのデポジット入出金専用の預り金口座。被振込専用口座として投資家ごとに枝番管理
?借手資金口座…投資された出資金の貸付と元利金回収の専用口座
?税金口座…配当分配に係る源泉税の取り扱い専用口座
?手数料口座…営業者(さくらSL)の金利収入専用口座
資金の取り扱いは、投資家→?デポジット入金→?ファンド成立→〈貸付・元利金回収〉→?ファンド満了→?分配/元本回収・?源泉税・?営業者利益→?デポジット出金→投資家の流れでシステム管理されております。
クラウドクレジット社様のHP写真、拝見致しました。
当社は開設してから日が浅く、事業規模も他の営業者様と比べて小さいので、 写真の様にはいきませんが同じ柄の通帳が日々増えており、恐らく同様の管理手法だと推測します。
・利益相反取引が起こらないようにどのような施策を実施していますか?
・親族会社、グループ会社、同族会社。ファミリー企業、子会社に貸し出しを実行する場合があるかと思いますが、集中しすぎないよう何かしらの施策を実施していますか?
当社の資本構成は、資本関係の異なる二社(B社、N社)の貸金事業者により成り立っております。
B社、N社ともにそれぞれの関連企業の事業ニーズに対し貸付けを行うことはございますが、親会社が事業のバックアップでき得る範囲内での融資に留めることが前提と考えています。
また、稀に兼任している事業会社からの担保提供等に関する利益相反事項につきましては株主総会等の承認を得るようにしております。
・融資判断を行う部署はどのような人材で行われているのでしょうか? 取得している免許や資格、配置している人数、経歴等
・担保として取っている評価方法は貴社と外部とで2重チェックしていますか?
・銀行ですら貸し倒れ率が1〜2%あると聞きます。ソーシャルレンディングは高金利で貸し付けているので焦げ付くリスクは銀行よりはるかに高いはずです。リスクを回避する対策や実施している内容があればご回答お願いします。
・融資の是非を決めるにあたり、もっとも気を付けている所はありますか?
融資決済について
基本的には士業専門家の方々と業務提携を組んだ上で、現時点では下記少数精鋭でファンド運用管理を行っております。
代表者 岩田 直樹:最終意思決定者 経歴はwebsite参照して下さい。
取締役B氏:貸金業・不動産業歴30年のキャリア貸付先の開拓/審査担当
取締役C氏:元大手リース会社勤務 様々な業種の事業再生の経験が豊富で全国の金融機関とのパイプ役 主に貸付先の開拓
取締役D氏:20年間財務/経理一筋。案件精査/リスク管理担当、バックオフィス責任者
スタッフE氏:システム運用、会計経理責任者、ブログ担当、会計事務所出身。
スタッフF氏:システム運用、会計経理担当者、会計事務所出身。
担保評価について
不動産については自社評価(不動産はTAS-MAP利用)で行い
なお投資家保護の観点から、貸付額に対し担保保全はできているが
リスク回避・融資の是非について
融資を行う上で、これから先も今までも融資が全く焦げ付かないと
様々な経済環境の中でどうしても融資先が
その場合に備えて、担保は何かしら必ず取るようにしています。
無
また、融資先の経営のガバナンスも効
仮に、融資先が立ち行かなくなった場合には、事業の再生を一緒に
融資を決める際に最も重視しているポイントについて
融資を行うに辺りもちろん担保の評価は重要視しますが、最も重視
数値では図ることができませ
・貸付先はどのように探しているのでしょうか?また提携している会社等があればご回答お願いします。
関連事業会社や関連事業社と取引がある事業者を通じて開拓した法人、同業他社からご紹介頂いた法人が主な取引先です。
・どのような形で決めていますか?(実際に現地に視察へ出向くや、第三者の精査が入る等)手法や施策があれば回答お願いします。
・利回りが低いのもあれば高いのもあります。その高低差はどのような基準で判断していますでしょうか?
現場視察は事業の裏付けとして必ず行っております。
詳しくは当サイト「オフィシャルブログ〜投資現場リポート」をご覧ください。
一般的には、担保保全の状況や返済期間の長短で募集利回りを決めております。
また、募集総額が高額な案件の場合は「高め」に設定致しますので、 当社の場合は、必ずしも「高リスク=高利回り」といった
・モニタリング等、貸付先が正しく運用しているか具体的にどのような手法を取っていますか?
・モニタリングの結果、不正が見つかった場合の施策、手法、情報開示のやり方等があれば回答お願いします。
返済期間を通じて進捗状況の実地ヒアリングや証憑類の提出をして頂き、モニタリングしております。
過去に不正事由はございませんが、少しでも疑わしい(確認しておきたい)事項については、適時、電話・メール、SNSを通じ確認を取ります。
・もし、期限の利益の喪失してしまった場合、借り手側にどのような形で取り立てをするのでしょうか?
・回収する人材や部署は貴社、もしくは委託するのでしょうか?
・貴社でしたら免許や資格、配置している人数、経歴等。
公正証書を作成している場合は強制執行による担保権を行使し、不動産の任売、競売、債権については直接回収を行います。
法人株式に質権設定してる場合は、実行して換価処分あるいは法人の意思決定権を隔離し、回収へ向けて全力を尽くします。
これらの事項はアライアンスを結んでいる弁護士、司法書士、会計士等の専門家と密に行います。
・自社資金を使って投資、運用をしているのはありますか?
当社はファンドの取り扱いのみを事業としておりますので、投資・運用は行っておりません。
今後ともさくらソーシャルレンディングをよろしくお願い致します。
サイト上に記載がない運用管理手法等が聞けて大変心強い回答をいただきました事に大変うれしく思います。
オフィシャルブログ〜投資現場リポートを読みましたが、
・「投資家さまの資産」を安全に運用することを第一に
・コンセプトで掲げる「地方創生」の案件をできるだけ多く扱い
・急拡大・急成長はその過程においてどうしても運営に歪みが生じます。ですから、さくらソーシャルレンディングとしては「石段」を登るようにコツコツと前進します。
を忘れないよう健全な経営・運営を行い、投資家、貴社、貸し手側が共にwin・winな関係が構築できる事を切に願います。
本日はありがとうございました。
回答内に出てきた不動産評価「TAS-MAP」とは・・・。
TAS-MAPとは
不動産鑑定手法による高精度の不動産評価システムで不動産売買時の土地建物評価、住宅ローンや不動産担保ローン、債権回収会社の担保評価、企業の減損会計や取引先の与信審査など、あらゆる不動産評価が可能な日本最大級のデータ量を誇る不動産評価システムです。
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