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トラストレンディング第二種金融商品取引業「登録取消し」ファンドに与える影響を考察

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トラストレンディング 第二種金融商品取引業「登録取り消し」気になる運用中のファンドとエーアイトラストの今後

トラストレンディングを運営しているエーアイトラストに重い処分が金融庁から下りました。

関東財務局長(金商)第2601号の登録を取り消す。

第二種金融業取扱業の登録が取り消されたのです。

この処分はソーシャルレンディングで行政処分が下された中で一番重い処分です。

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第二種金融業取扱業の登録が取り消

嘘の貸付で投資を募っているので、この第二種金融商品取引の登録取り消し処分は妥当だと思います。

そもそも第二種金融商品取引業務とは何でしょうか?

第二種金融商品取引業務とは

簡単に言うと・・・。

ファンドを組成して不特定多数の投資家からお金を集めることができる登録制制度。

他のブログでは免許取り消しとかで説明されていますが、免許ではなく登録取り消しです。

免許とは

特定の資格を持った者に権利や地位を与えるもの

ようするに厳しい審査に合格した者が行えるもの。

例えば、運転免許や医師免許とか。

登録とは

行政機関に書類を提出し、帳簿に登録されれば成立します。

自動車のナンバープレートなどが登録制です。

一定の条件さえ整えば誰だって登録できちゃいます。

その一定の条件とは

金融商品取引法での取得条件

① 登録を取り消され5年を経過しない者

② 一定の金融犯罪の罰金刑執行後5年を経過しない者

③ 他に行う事業が公益に反すると認められるもの

④  法人である場合、役員または一定の使用人が次に該当する場合

イ.制限能力者

ロ.破産者

ハ.禁固以上の刑執行後5年を経過しない者

ニ.役員として勤務した法人が登録等を取り消され5年を経過しない者

ホ.登録を取り消され5年を経過しない者

ヘ.解任を命ぜられ5年を経過しない者

ト.一定の金融犯罪・暴力団犯罪の罰金刑執行後5年を経過しない者

⑤ 金融商品取引業を適格に遂行するに足りる人的構成を有しない者

金融関連の知識・経験がある役員が2名以上いること。

資本金1,000万円以上ある会社または個人の場合は営業保証金

これだけで誰だって条件さえ整えば登録できちゃう緩い制度という事になります。

「登録取消し」でエーアイトラストは今後どうなる?

これから、ソーシャルレンディングで業務が出来なくなるトラストレンディング

ぶっちゃけ、ファンドのモニタリングをしていると公言していたにも関わらず、実際には杜撰なファンド管理をし、あまつさえ、詐欺師を招き入れた会社、トラストレンディング、エーアイトラストがどうなろうが知ったこっちゃないですが、投資家としては投資をしている身、ファンドは無事なのか?償還や分配は滞りなく支払われるのか?

気になったのて、多方面から探り、エーアイトラストの今後がどうなるのか推理してみましょう。

第二種金融業取扱業を登録申請し直しを試みるのか?

答えはノーと言えるでしょう!

上記の取得条件にも記載しているように登録を取り消されたエーアイトラストはもっか5年間ソーシャルレンディングができません。

という事は、ファンドを組成できませんし、投資家からお金を集める事さえできません。

トラストレンディングでは今後の運営方針を次のようにアナウンスされています。

この度の行政処分を受け、今後、当社はソーシャルレンディングサイト「Trust Lending(トラストレンディング)」における新規会員および新規ファンドの募集は行わず、既存ファンドの運用業務や資金回収のための業務に注力することとなります。
各ファンドの運用状況、資金回収を目的とした訴訟や協議の進捗等につきましては、引き続き Trust Lending(トラストレンディング)のホームページへの掲載や、対象となる出資者の皆様に対するメール配信等を通じてご報告致します。
この度は投資家の皆様をはじめ、関係者の皆様に多大なるご心配とご迷惑をお掛けしておりますことを心よりお詫び申し上げます。

当社に対する行政処分の内容と今後の対応について

この様に新規募集を止め、ファンド運用と資金回収に力を注ぐとの事。

管理人
5年間、ソーシャルレンディングできないっていのはかなり痛いよ

倒産するのか?

ソーシャルレンディングでの営業ができなくなったので、会社の稼ぐ力が一部なくなったのですから、業績が低下するのは間違いないです。

エーアイトラストは直近5年分の財務状況が公表されているのでそれを考察してみると・・・。

平成26年6月期 平成27年6月期 平成28年6月期 平成29年6月期 平成30年6月期
資本金 100,000,000 100,000,000 100,000,000 100,000,000 100,000,000
純資産 99,948,291 101,014,786 111,035,117 120,737,578 170,985,113
当期純利益 10,169,346 1,066,495 10,020,331 9,702,461 50,247,535

エーアイトラスト 平成26年6月期~の5期分の財務状況

エーアイトラストがソーシャルレンディング事業に乗り出したのが平成27年10月です。

ソーシャルレンディングに手を出してから20%純利益が増加しています。

となると純粋に、ファンドの最終運用終了時期の2020年12月31日(燃料卸売ファンド)以降はソーシャルレンディングに事業開始前の水準に戻ることになりますが、金融庁から金商法登録取り消しの重い処分の罰を与えられた会社に誰か仕事を依頼するでしょうか?

となると、次第に売り上げ減っていき、倒産の危機に直面する羽目になると私は予想します。

会社を起業してから23年で純利益1000万円しかない企業、いわゆる小規模零細企業がどこまで耐えられるか社長の松本 卓也の手腕が問われています。

運用ファンドの状況

トラストレンディング運用中の各ファンドの状況

とりあえず投資家として、目下の問題はファンドの運用状況が気になるところ。

トラストレンディングが発表した運用状況によると・・・。

債権買取ファンド 69~72号, 78~85号 事業が行われている。 運用を継続中
大型船舶建造ファンド 176~183号, 185~191号, 201号, 202号, 204号 船舶の建造が行われている。 運用を継続中
大型重機ファンド 205号, 206号 大型重機が発注されている。 運用を継続中
船舶艤装品ファンド 93~102号 船舶の建造が行われている。 運用を継続中
IoT実証実験ファンド 163号, 165~168号, 170~174号 大手企業との提携に関する合意は無かった。IoT実証実験は行われている。 運用を継続中
燃料卸売ファンド 193~200号, 203号, 207~210号 年間売上30億円の確証は無かった。燃料卸売事業は行われている。 運用を継続中
高速道路工事ファンド 105~111号, 113~119号, 122~124号, 127号, 128号, 131~138号
120号, 121号, 125号, 126号, 129号, 130号
高速道路工事は行われていない。 訴訟提起により貸付先は支払停止中
公共事業コンサルファンド 146~154号 コンサルティング業務が行われていない。 訴訟提起により貸付先は支払停止中
除染事業ファンド 139~146号, 155~158号 除染事業が行われていない。 訴訟提起により貸付先は支払停止中

やはり、もっかの危険信号が灯っているのは、高速道路、公共事業、除染ファンドであります。

燃料卸売もIoT実証実験も実のところ、貸し付けた出資金が募集時の説明と異なっている点から考慮すると、償還する目途が立っていないことから焦げ付く可能性も捨てきれません。

エーアイトラストはこの行政処分で信用不安が発生するので、取引企業とのわだかまりがでて営業自粛、取引停止、資金回収に躍起になるはずですから・・・。

当面の問題は除染、IoT、公共事業、高速道路ファンド

倒産の危機は当面先、生き残っているファンド貸付実態があるから、貸付先は粛々と事業を継続しながら利息を償還もしようとするはず。

当面の問題は除染、IoT、公共事業、高速道路ファンドであることは周知の事実ですが、貸付実態の無いので訴訟を起こしています。

上記のサイトによりますと訴訟を起こし判決がでるまで、おおむね7か月~9か月位の期間が必要な事がわかります。

となると、訴訟が提起された時期が平成31年2月5日つけとなっているので、判決が出るのは9月~11月になります。

今年いっぱいまでは元本回収できない事が予想されます。

とするならば・・・。

ポイント

裁判の判決が出て、償還ないしは利息がでるのは年末、若しくは来年初旬

となります。

ただ、謎な山本幸雄のA社の存在がまだまだ見えない中では元本がどのくらい傷つけられずに生き延びているのか判明していないのでなんとの言えないです。

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に投資中です。

今までの分配金合計114,654 円ですので、赤信号である除染事業ファンドが全損しても、まだ利益が残っているのでこのまま、様子を見ることにします。

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