連日の新型コロナウィルスの感染拡大や株価の暴落でリーマン・ショック級の不況と比較されるようになってきました。
カラオケ店やライブハウス、飲食店、イベント中止、あらゆる所で影響が出始め、倒産している中小企業も出ているとの事。
新型コロナウイルスの影響はどこまで波及するのか不透明感がある中で、ソーシャルレンディングを行う上での注意点を上げてみました。
新型コロナウイルスはサプライチェーンの崩壊を招く
新型コロナウイルスは若者世代(10代〜30代)の80%は重症化せず、無症状、または普通の風邪と同様で直ってしまいます。
が0ではありません。肺炎だけではなく、髄膜炎になり重症化してしまう症例も報告されています。
しかし、この若者世代が自分が掛かっているとは自覚なしに町中を出歩くなどして、高齢者(80代以上)に感染し、致死率はなんと14.8%
比較されがちなインフルエンザでは治療法が確立され、これまでの人類が戦ってきた数多くの知見があります。
しかし一方新型コロナウイルスは治療法がなく対処療法であるがゆえ、知見もなにもありません。インフルみたいに4月、5月に収束するのも不透明です。
その為世界的に自粛モードが蔓延しています。
人の移動制限により、原料を仕入れ、製造し、製品やサービスを消費者に提供する一連の流れが停滞しています。
長期化すれば、すべての業種で影響が出る可能性があり注意が必要です。
太陽光発電やバイオマス発電、風力発電、水力、地熱等の再生可能エネルギー関連の影響は?
大規模な施設になればなるほど安く作った方が利益率に関与するのは当たり前。
なので、部材調達が中国やアジア周辺国からの輸入に頼っている面は否めません。
例えば太陽光発電で重要なソーラーパネルを作っている国はどこでしょうか?
調べてみると・・・。
ソーラーパネルの製造国
サンパワー:フィリピン(マニラ)とマレーシアにセル工場、モジュールは北アメリカ、ヨーロッパ、アジア、アフリカの4拠点。
ジンコソーラー:生産拠点は中国江西省上饒市及び浙江省海寧市。
GCL:中国
Hanwha Q Cells:中国、韓国、マレーシア
ソーラーパネルの製造国を調べてみると中国、アジア、韓国など世界中に拠点があります。
他のサイトの説明では太陽光発電ソシャレンの影響は軽微と説明していますが、それは今の所です。
この先世界的に感染者が増大し政府主導による人の移動制限が多くなれば部品供給も停滞する恐れもあり、開発が遅延し、最悪、利益の損失が発生する可能性も視野に入れた方がいいでしょう。
不動産はどうか?
一般住宅向けのアパートやマンションの建築資材も停滞し初めているとこの事
TOTO、LIXIL、クリナップ、パナソニック、タカラスタンダード、ダイキン工業、永大産業、ハウステックなど多くのメーカーが納期の遅れや受注(出荷)ストップの可能性を指摘してきています。
中国での新型コロナウイルス感染拡大の長期化の影響によって日本の新築住宅やリフォームの工事に遅れが出始めている。中国からの部品調達が滞り、住宅設備・建材メーカーの生産や住宅メーカーや工務店への供給に遅れが生じていることが原因だ。 https://t.co/nuICx9RfAE
— 佐野 直哉 (@pxbrqnaZJT1917W) March 6, 2020
これから新規工事やリフォームを行う為の工事に部品調達が滞り初めています。
こちらも影響が長期化すれば案件の遅延を招きかねません。
インバウント需要向けはどうか?
こちらは影響が甚大ですね。
すでに中国、韓国からの観光客は大幅減です。
インバウント需要向けのホテル運営や建設を行っている案件はこれから影響が出るのではないでしょうか?
建築物資の供給不足でダブルパンチを食らうかもしれません。
すでにインバウント需要に特化したホテルが倒産したニュースが出ていますしね。
相場を休むのもまた投資をする上で大事
株と違い一回投資しちゃったら運用終了まで待たなければなりません。
その間に、貸し手側の資金繰りが悪化してしまう可能性もあります。
今やお金の流れは全世界と繋がっています。
各々の国で原材を調達し、製造し、消費者である我々にサービスを提供しています。
世界のどこかで繋がっているのです。
その繋がりが新型コロナウイルスの影響で断ち切られようとしています。
永遠に影響が出続けるのは思いません。
いつかは収束すると思いますが、それはいつなのか?
明日なのか、1ヶ月後なのか、半年後なのか、1年後なのか、わからないのが実情です。
案件運用中のものはそのままにするしか成す術がありませんが、償還した資金をあえて危険なこの時期に投資するというのはあまりもリスクが高いのではないでしょうか?
投資の格言にもあるように待つのも相場です。
危険がさり世界が安定してからでもソーシャルレンディングで投資するのも良いのではないかと思う次第です。