予想はしていましたが、まさか本当にこういう危機が訪れようとは・・・。
ついに次元爆弾の爆弾が破裂してしまいました。
グリーンインフラレンディングのファンド募集を司るmaneoマーケットに行政処分の勧告がなされました。
これによりグリーンインフラレンディングは7月11日の分配金と償還金の支払いを一時停止すると突如言い出してきました。
行政処分の勧告内容は?・・・
ファンドの取得勧誘に関し、虚偽の表示をした行為
詳細は証券取引等監視委員会の記載をみれば良いですが、お役所仕事なので難しく書いています。
よって、少し噛み砕いて説明しようと思います。
上図は勧告内容にあった参考資料です。
maneoマーケットのシステムを使って、グリーンインフラレンディングは再生可能エネルギー事業のファンドを募集をしていました。
投資家から集めたお金はグリーンインフラレンディング→甲社の関連会社→親会社へと貸し付けられ、各事業ヘと融資を行っていますが、投資家から集めたお金と会社のお金を区分することなく一つの口座で管理していました。
しかも、お金の使い道が募集時と違う事が多数ありました。
maneoマーケットはお金の使い道を確認することなく募集を続け、管理、監督を疎かにしました。
当社管理上の問題点
maneoマーケットはお金の使い道をグリーンインフラレンディングの親会社に任せっきりにし、第二種金融商品取引業者でありながら金融商品取引法のルールを守っていない。
maneoマーケットの責任は重いと証券取引等監視委員会は勧告。
maneoマーケットは第二種金融商品取引業者です。
グリーンインフラレンディングは第二種金融商品取引業者ではありません。
金商法は投資性の強い金融商品に対する横断的な投資者保護法制の構築、開示制度の拡充、取引所の自主規制機能の強化、不公正取引等への厳正な対応となっており、ルールを知らないグリーンインフラレンディングは投資者保護や自主規制、不正等のなんたるかも知りません。
要するに、投資家から集めたお金をどの様に管理するかその術を知らないのです。
よって指導、監督、是正しなければならないはずのmaneoマーケットの責任は非常に重いと判断したのでしょう。
JCサービスのずさんなお金の扱いが見えてきた。
証券取引等監視委員会で指摘されているこの上図は、親会社や甲社とか関連会社が隠されているのだイマイチ内情が掴みきれていません。
今までの流れから分かっている事を追加で載せて、わかりやすくスキーム図も入れた詳しい図に書き直してみました。
こうすることでいったい何が起きているのかよりわかりやすくなったと思います。
親会社のJCサービスのずさんなお金の扱いが見えてきたと思いませんか?
また日経の記事にもあるように10億円の流用があったと指摘されており焦げ付く恐れがあるという・・・。
maneoマーケットはJCサービスの関連会社まで監視の目が行き届いていないばかりか、JCサービスは貸金業も第二種金融商品取引業者もなーんも持っていない企業です。そんな企業が金融業の正しいあり方を知る由もありませんからやりたい放題だった可能性があります。
複数の会社を間に挟めれば、多額の資金を簡単に集められてしまうソーシャルレンディングの抜け穴が露呈された格好になっています。
まさに法の網を見事に掻い潜っていますね。
償還及び分配の実施留保とのアナウンスが・・・。
唯一の希望が留保しているというアナウンスがあります。
あまり聞き慣れない「留保」と言う言葉が出てきます。
ちょっと調べてみると
留保とは
すぐにその場で行わないことで一時差し控える事。
法律で、権利や義務を残留・保持すること。
との事ですので、払う金額があるけど、ちょっと確認が取れるまでちょっと待って!という意味に聞こえます。
7月 11 日の償還及び分配を予定していた総額 748,572,155 円につきまして、投資家の皆さまに返済を行おうとしましたが、maneoマーケット株式会社に受領を拒否されました。」という表現がなされました。
という文言のコメントが発表されているので、7月分の償還・分配金は大丈夫のようですね。